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デザイナー・クリエーター向けプリント講座 ~第5回~


★シルクスクリーンの「版」について知ろう★

当社ではオリジナルTシャツやオリジナルパーカーのプリントの95%以上がシルクスクリーンでの制作になります。目安として20枚以上の制作に最適なプリント方法で、フルカラーデザインや刺繍などを除けば、そのほとんどがシルクスクリーンでプリントされた商品といえます。

過去に制作したことのある人は「版」が何なのかを理解されていると思いますが、初めてオリジナルTシャツを制作される人の中には「デザイン」と「版」の違いがよく理解できない方も多くいらっしゃいますので、今回はシルクスクリーンとはどのようにして制作されるプリントなのかを理解するために重要な「版」についてお話させていただきます。

まず、下記の写真のようなデザインをシルクスクリーンで制作する場合、デザインは1つですが、「版」は2つ必要になります。つまり、シルクスクリーンの場合はプリントしたい色数分の「版」が必要になるため、1枚の制作でも1000枚の制作でも同じ「版」が必要になります。

2つの版は下記のように<A版>と<B版>にわけて作成し、それぞれをご希望のインクカラーでプリントします。天地についているトンボで位置あわせし、版がきちんとズレないように丁寧にプリント。


プリント工場によっては、当社のように<B版>のデザインを<A版>で抜かずに制作しているところもあるようですが、その場合は赤いインクの上に白のインクを重ねてプリントすることになり、生地に直接インクが乗る部分とインクの上に乗る部分で質感に微妙な差が出ます。

抜きの無い製版(版の作り方)のほうが、版ズレがわかりにくいし、生産効率はいいのですがインクの上にインクを乗せることでにじみがでたりするため、当社のオリジナル制作では、基本的に「毛抜きあわせ」という方法で製版し、インクが直接生地にプリントされるように制作しています。

<A版>と<B版>をそれぞれプリントして、下記のような2色表現のプリントTシャツが完成。また、イメージフォトのように、生地色によってインクを変えるような表現もシルクスクリーンの特徴のひとつです。


「デザイン」と「版」の違いについて理解いただけましたでしょうか。
シルクスクリーンの場合は、どうしても初回にこの「版」が必要になるため少ない枚数の場合は割高になってしまいますが、インクジェットなどと違って追加制作時には「版代」が不要になるため、大きくコストダウンすることができますので、飲食店などのオリジナルTシャツやポロシャツなどの制作の場合は長い目で見て、シルクスクリーンか刺繍などで制作することをおすすめいたします。

特に当社の工場では洗濯耐久性の高品質の指標となる「堅牢度4-5級(最高5級)」を取得していますので、基本的にはシルクプリントでの制作をおすすめいたします。
インクジェットと異なり、アナログ色の強いプリントになるため職人の技術やインクの品質によって大きくクオリティに差が出るため、失敗しない業者選びをしてください。
色々な情報を知っていれば、お値段以上なのか、ただ安いだけなのかを判断することができます。

その他の点につきましても、メールやお電話でお気軽にご相談ください。
当社が見ても「ここのプリントはキレイだな」と思える業者のいくつかは、当社とそれほどプリント料金にも遜色ありません。ある程度の品質を担保するには、それほど激安・格安価格ではプリントできないということです。

極端に安いところは逆に疑ってかかったほうが賢明です。
洗濯したらすぐにはがれた、割れたなどせっかくのオリジナル制作で失敗しないように!